代表yuccaが、思い立ってから、たった半年でスタジオを立ち上げてしまった理由をお話しします。
骨格コンディショニングとピラティス、どう違うの?
どちらを選べばいいの?と言うこともわかると思うので
ちょっと長くなってしまいましたが、お付き合いください。
虚弱体質と極度の足の太さ
私は、山に囲まれた奈良県で育ち、幼少期より、虚弱体質と筋肉質と足の太さに悩まされていました。小学校も中学校も山の上にあり、中学校に行くために、まず家がある山を下り、谷・山・谷・山と繰り返して毎日40分以上歩いて通っているうちに、とてもたくましい太ももとふくらはぎが育ちました。
高校時代に剣道をはじめてからはより一層ひどくなり、真っ直ぐ立った時に両ふくらはぎがくっついてしまうのがすごく嫌でした。
剣道をしていても故障が多く、稽古量が増えると膝が痛くなり、サポーターが手放せませんでした。病院に行くと、膝を支える骨の形が人と違うせいだと言われ、そういうものかと痛い膝を抱えながら稽古を続ける毎日。
また、ストレスがかかる状態になるとすぐに熱を出し、合宿に行くと3日目には必ず風邪をひいてしまい、周りからも呆れられていたと思います。
外見へのコンプレックスがひどく、自分のことが好きになれなくて、精神的に不安定な暗黒の学生時代。一見、人当たりが良いように見えても、実はものすごいコミュ障で、人と一緒にいると疲れてしまい、またそれが体調を崩す原因に。
大学院卒業後は、大手通信会社に入社してシステムエンジニアとして働くも、風邪ばかりひいて、有休をすべて体調不良で消化してしまうほど。どう見てもガタイの良い健康優良児なのに虚弱体質というギャップで、周囲の理解を得るのに苦労していました。
また、上半身はペラペラなのに下半身のみパンパンに太いので、履けるパンツがなかなか見つかりません。太ももだけでなく、ふくらはぎも太いので、スカートも履けず、隠したくても身長が低いのでロングスカートも似合わず。とにかく入るワイドパンツを買って、ウェストを無理やり絞って履くしかありませんでした。
他にも、ブーツのチャックが上がらないので買えない、遊びに行っても、ダイビングのレンタルのウェットスーツが着れなくて特注、スキーブーツもきつすぎて血が止まるので斜面を滑り降りる途中で休憩。足太エピソードには事欠きません。
その後、補正下着などに散々お金を使って、少し太めのパンツなら履けるようになるくらいまでには太ももの太さは改善します。でもこの頃の写真は見るに耐えなくて残っていません・・・
会社をドロップアウトして、ネットショップを立ち上げてからは、自分のペースで仕事が出来るので精神的にも安定し、少し体調が良くなるも、肩こり、腰痛、膝の痛みで、整骨院にしょっちゅう通わないと暮らしていけず、整骨院、カイロプラクティック、エステ、マッサージと、散々自分の身体に何百万円ものお金を使ってきました。それでも見た目は何も変わらず・・・また身体が辛くなっては通うという繰り返しです。
30代になり、一時離れていた剣道を復活するも、きつい稽古をするたびに風邪をひくので、冬場はろくにできません。
子どもも超難産だったこともあり、一人育てるのが精一杯で、二人目の選択肢はありませんでした。
ピラティスとの出会い
その後、色々な事情から心身のバランスを崩し、適応障害と診断されました。より一層身体も弱くなり、剣道からも離れて、体重は+4kg、体脂肪率は8%アップ。
そんな私が、ひょんなことからピラティスと出会い、半年くらい続けたら、風邪をひかなくなりました。
それまでは月1回のペースで風邪をひき、そのたびに3日高熱を出して合計1週間は棒に振っていたのが、症状が出たとしても熱を出さずに1日で治るようになったので、今まで風邪をひくのが怖くて何もチャレンジできなかったのが、色々なことにチャレンジできるようになったのです。
おまけに剣道のパフォーマンスも上がり、体幹がしっかりして、安定して前に飛べるように。歳を取ったのに、若いときよりも面白いように身体が動くようになりました。
心身のバランスも整い、5kg痩せて、体脂肪率も10%ダウン。
これはすごい!私はピラティスを一生やる!と一念発起して、ピラティスインストラクター養成コースの門を叩くことにしたのです。
美しくはなれない件
ピラティスインストラクターといえば、普通、美しい、細くて綺麗なお姉さんばかり。あまりガタイのいい人は見かけません。養成コースに行っても、バレエやダンス経験者など、初めからすでに整っている人がほとんどでした。
私を教えてくれていたインストラクターさんも、「ピラティスをしていると、不思議とみんな同じ体型になっていくんです。」と言っていたので、アウターマッスルゴリゴリの私も、いつかそうなれるだろうと信じて養成コースの門を叩いたのですが・・・・・
なれない。そんな簡単にはなれない。
初めに比べると確かに細くはなりました。まったく感覚がなかった、裏もも・おしりにも感覚が宿り、足も少し締まって細くなりました。
もともとのガ〇ダムみたいに人間離れした下半身は、ごつい普通の人くらいになりました。普通の人みたいに、普通のMサイズのパンツが履けるようになって大満足。
でもある程度のところで頭打ちです。やはり、ごついものはごついんです。だって生まれつきの体格だし、剣道も現役でやってるんだもの、しょうがない。私はこれでも十分満足!ピラティスって、別に美しくする目的でするもんじゃないしね、体も健康になったしこれでいいの!
と思っていたら、出会ってしまったんです・・・!
やわハリボディメイク
それが、やわハリボディメイク。
簡単なエクササイズで骨格を整えることで、バランスの良い理想の身体を手に入れる、という、骨格コンディショニングのボディメイク方法です。
それなりの年齢になってくると、ダイエットをしても顔まわりや胸ばかり削げ落ちて、不健康な感じになるだけで、お腹周りの浮き輪肉や、おしりや足など、狙い撃ちして細くしたいところは全然痩せませんよね。
でもこの方法だと、つけたいところにはついて、落としたいところは落ちるというではありませんか。本当かなぁ~今まで何十年もこじらせてきた私の足が細くなるなんて、そんな簡単には信じられません。
でもでも、もしかして、本当に私の足はもっと細くなるの?もしそうなったら嬉しすぎる!いっちょやってみるか!まあ、そんな期待はしてないけどね!
かくして、ダメ元で、やわハリボディメイクという、骨格コンディショニングの勉強を始めてみることにしたのです。
みるみる効果が
骨格コンディショニングは、普通に教えてもらうのではなく、いきなりトレーナーを育てる養成講座に入ってみることにしました。その方が、仕組みがよくわかって、ピラティスに取り入れることが出来ると思ったのです。
美しい先生の指導で私にぴったりのメニューをもらい、骨格を整えるエクササイズに取り組んでみたら、あら不思議!なんと1週間やほんのそこらで、今まで生きてきて、一度も出会ったことがない「くびれ」が、少し現れはじめたではありませんか。
3週間続けると、胸よりも尖っていた肋骨下部がおさまって、身体が少し細くなってきました。
剣道をしているせいで、ごつく、太くなっていると思っていたアンダーバストの広がりは、なんと猫背姿勢のせいだったのです!今まで剣道のせいにしててごめん・・・。
同じく、首の横の、さながら北○の拳のような盛り上がりも、猫背姿勢で肩甲骨と僧帽筋が前に倒れてきていただけで、姿勢が綺麗になったら背中側にシュッとおさまり、首が長くなりました。
全部、筋肉でゴツくなっていたせいじゃなかった・・・?!
さらに3ヶ月続けたら、万年悩んでいたストレートネックや肩こりもかなりマシになり、体重はほとんど変わっていないのに、Sサイズのパンツが、パツパツながらも履けるようになったのです!
鏡を見るのが怖くなくなった
今まで何十年もかけて育てたきた”前もものハリ”を完全に取るにはまだ時間がかかるけれど、たるみにたるんでいたお尻と、裏ももがひきしまったことで、そんなに足の太さは気にならなくなりました。
ただただ、太くて不格好だった足は、引き締まって鍛えられた太い脚に変貌を遂げました。
はじめはショートパンツを重ねてしか履けなかったレギンスも、今は堂々と一枚で履けます。
鏡だらけのスタジオで、薄いピタピタの服を着た自分を見るのがつらかったし、グループレッスンでも、みんな細い中、自分だけがガタイが良くてごつごつしているのが嫌だったけど、堂々と薄い服も着てリラックスしながらレッスンを受けられるようになり、自分の身体が好きになってきました。
今も少しずつ身体を整えていることで、日々身体が進化しているのを感じています。
20歳のときに大嫌いだった自分の身体。もうすぐ50歳の今が一番好きです。
その太さには理由がある
さて。そもそも、なぜ私の脚は人と違い、こんなに太くなってしまったのでしょうか。
皆さんも色々悩みがあると思います。
若い頃はなかったのに、産後、浮き輪肉が取れなくなってしまった理由は?
なぜ痩せても狙ったところの肉が落ちないのか。
考えてみたことはありますか?
自分がサボってたせい?お酒ばっかり飲んでたせい?運動しなかったせい?
ほんとにそうでしょうか。
食べても飲んでも、ちゃんと運動しなくても美ボディになってる人がいるとすれば?
なぜあの人は綺麗で、なぜ自分だけ頑張っても綺麗になれないのか、理由を知りたくないですか?
簡単にその答えを書くと・・・
身体には動かすための仕組みがあり、どこかがうまく動かなければ、それを助けるために違う部分が働いてくれます。本来のお仕事と、違うお仕事までしなくてはいけなくて、ダブルワーク、トリプルワークになり超大変です。
よって過重労働な筋肉は疲れてパンパンになってきます。一方でサボってる筋肉はダルダルになってきます。そのまま使い続けているうちに、過重労働な筋肉が動かしやすいように、ひっぱられて骨の位置もどんどんずれていきます。それが骨格の乱れ、体形の崩れの原因になるのです。ひいては、体中の痛みやケガ、健康を害していきます。
骨格コンディショニングは、手技でバキバキしたりするものではなく、エクササイズによって、おやすみ中の筋肉を刺激して起こしてあげて、筋肉のバランスが取れた本来の位置で骨を動かせるように整えるというもの。
なので、骨格が崩れている状態で、いくら運動しても、働きすぎている筋肉が、より使われて、変なところに筋肉がついていくだけなんです。つらい身体は、よりつらくなり、怪我の原因になったりもします。
ダイエットも同じで、痩せたくて必死にご飯を我慢して、毎日何キロも歩いて、ホットヨガで何時間も汗をかいて頑張っても、狙った部分は落とせない。そのままでは美ボディにはなれないんです。
周りの人の話を聞いてみても、服を着ているときは一見良い感じに見えても、実は体の不調や不満を抱えている人がほとんど!
自分の体形崩れの理由がわからず、闇雲にトレーニングやダイエットをしている人たちに、一人でも多く、このことを伝えたい!そんな思いで骨格コンディショニングとピラティスのスタジオを立ち上げることにしたのです。
ピラティス?骨格コンディショニング?
ピラティスにも、骨格コンディショニングの要素がもちろん多分にあります。だからインストラクターたちの身体は美しいのです。
ピラティスとは、心と体を一体化させ、全身を使うことで、身体をより良くさせていくもの。その動きの肝となっているのは背骨です。身体が重力に負けないように背骨をひきのばして、全身の大小の筋肉をコントロールして使うことによって、健康に導いていきます。
解剖学的に正しい位置の範囲内で身体を動かすので、大きな意味では、骨格コンディショニングとやってることは同じなんです。
では、全てのインストラクターが、骨格を整えるための仕組みを理解しているか?というと、実はそうでもありません。ピラティスインストラクターの養成コースといっても内容は実に様々なので、細かい骨格や解剖学の知識を持っている人は多くはないんです。体の知識が深い人は、もともと理学療法士だったり、他で得た知識をピラティスに生かしている人が多いです。
そして、そもそもピラティスは、ボディメイクが目的ではありません。どこをどうすれば足が細くなるとか、お尻が上がるとかは、あくまでやってるうちに結果的にそうなったとしても、インストラクターにとっては重要なことではありません。逆に、ボディメイクを謳っているピラティスに対して「ピラティスは足を細くするためのものではない!」と怒っている人もいるほど。
とはいえ、とりあえず理屈は分からなかったとしても、インストラクターの言う通りにできていれば、少しずつ身体は整っていきます。ただ、いかんせん、時間がかかる・・・!
上に「インストラクターの言う通りに」と書きましたが、そもそも「言う通りに」が、初めは全然できないんです。
まずたとえば「仰向けになって腕を真っ直ぐ天井に伸ばす」ってことをするとして、ですよ。
「仰向けになって膝を90度くらいに曲げて、足と足、膝と膝の間は拳ひとつ分くらい開けましょう。骨盤と恥骨を結ぶ三角形が床と水平になるようにして、おへその後ろに指4本がギリギリ入るような隙間を開けて、目線は天井、そこから天井に向けて腕を真っ直ぐあげて、肩先はマットにつけて肩甲骨はマットから浮かないようにおろして、鳩尾もマットに沈めてー」
これ、スタートポジション。まだスタートです。
この時点で、鳩尾がマットから浮いちゃったり肩が浮いちゃったり、肩甲骨離れちゃったり、骨盤が丸まっちゃったり、まあまあ、ピラティスをはじめてすぐのうちは、全然正しいスタート位置なんて取れないわけです。スタートだけで頭ボンってなりそうです。
動いていったら、まあ、面白いほど崩れます。全然本来の狙い通りの動きになんて、なかなかなりません。
でも初めは全然それでいいんです。
「え?は?わからーーん!」ってなりながら、必死で自分の身体のコントロールに集中して、自分のことで頭がパンパンになり、帰りは身体も心もスッキリ。みんなピラティスの虜になっていくんです。動く瞑想と言われる所以ですね。
そのうち、自分の身体の隅々まで神経が宿って、コントロールして動けるようになってきて、難しいアクロバティックなこともできるようになり、もっともっと楽しくなっていくのです。
はい、これがピラティスです。
とっても楽しい素敵な運動ですよ♪
でもね、すぐ綺麗にもなりたいじゃないですか?
3年ピラティスやったらいつの間にか綺麗になりました。じゃなくて、出来ることなら早く綺麗になりたいし、せっかくなら素敵なピラティスウェアを着こなしたいですよね?
そこで私がおすすめしたいのが、まず先に骨格を整えて、もしくは、整えながら並行してピラティスをする、と言うことです。
巻き肩の人が、肩先をマットに沈めろと言われても、まあ、できません。肩に力を入れるなと言われても、入ります。
でも骨格を整えてからだと、すごくピラティスがしやすくなるんです。正しい位置に身体を置いておくことがとても楽になります。なので上達するのも劇的に早くなります。
骨格コンディショニングとは
骨格コンディショニングは、ピラティスのようなアクロバティックで映えるような動きはなく、地味なトレーニングです。
実はマットピラティスでも、動きに入る前の準備運動で、骨格コンディショニングと同じものがたくさんあります。なので、マットピラティスをご存知の方は親しみやすいかもしれません。
骨格コンディショニングでは、ダンベルもバーベルもマシンも使いません。フォームローラーまたはストレッチポールやタオルなど、身近に用意できそうなものを使います。あまり難しい動きはなく、ポイントを押さえればだれでも簡単に整えられ、年齢問わずに出来ます。運動神経の良さも関係ありません。
ただ、骨が元の位置に戻るために必要な部分の筋肉をピンポイントで鍛えるので、個人差がありますが、結構短時間で身体に変化が見られます。
正直、ピラティスのように、「できなかったものができた!」というようなスポーツ的な楽しさはありません。
でも身体への負荷も小さく、ひとつのエクササイズの時間も短いので、お家でも毎日コツコツ取り組んでいただければ、着実に身体は変わっていきます。
ご要望があれば、宿題も出しますし、オンラインレッスンも可能です。
すでにプレオープンの頃からレッスンさせていただいていますが、1ヶ月を待たずにお客様たちの身体が変わっていくのを目の当たりにし、大きな手応えを感じています。
骨格を整えることだけを目的にする場合は、ある程度スタジオでやり方を学び、習慣化させてしまえば、継続してレッスンに通う必要はありません。ご自身で、もう十分!というところまで来たら、あとは、お家で体を整えていただければOKです。
もちろん一緒にピラティスの楽しさにも目覚めていただければ、私としてはとっても嬉しいです。
nikkeとは
スタジオニッケは、世の中の女性たちがもっと健康に美しく羽ばたけるように、そんな思いで、翼を大きく広げた、勝利の女神であるニケ像をモチーフにしました。
特に40代、50代は、年齢的な揺らぎもありつつも、仕事や家族に追われて、なかなか自分のための時間を作るのが難しい年代。
そんな方達が、身体を整えることで自分に自信を持って、より一層輝いて、健康で楽しい毎日を送れるように応援したい、そんなスタジオです。
私自身も50歳を迎え、ますます元気に輝いていきたいと思います!
これから皆様とお会いできるのを楽しみにしています。
